香港の末路
他国の牽制にもかかわらず、全人代は「香港国家安全法」の制定方針を採択するだろう。これにより香港の自治権は大幅に制限される。香港の国際金融センターとしての魅力も損なわれるだろう。少し前までは、外資がアジア統括拠点を設ける際に、香港にするかシンガポールにするか難しい選択ではあったが(東京は残念ながらとっくに候補からはずれている)、今や香港を選択する外資はないだろう。それどころか、外資はこぞって香港から逃げ出すことも予想できる。こうして香港は国際社会にとって経済的重要性はなくなり、香港市民も力のある人を中心に他国へ逃げ出すだろう。香港に残るのは、力のない搾りかすになって、本土による支配はより容易になるのかもしれない。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2025.05.12
奈良 正哉
現在の健康年齢
「長寿社会挑む」という日経の連続コラムのなかで、遺伝子を検査して自分の現在の健康年齢(生物学的年齢…
-
2025.05.09
奈良 正哉
みずほ信託銀行100周年
みずほ信託銀行創立100周年の全面広告が掲載されている(5月9日日経)。 信託ビジネスのいいとこ…
-
2025.05.08
奈良 正哉
アメ車一人負け
アメ車の日本シェアは0.4%で、日本車はもちろんシェアを伸ばしているドイツ車と比べても一人負けだ(…
-
2025.05.07
奈良 正哉
越境地銀再編
県境を越えて地銀の再編が進んでいる。規模拡大による効率化は生き残りの第一選択肢だ。もはや、「地方銀…