迅速支給にマイナンバーカード
10万円の一律給付がぼちぼち始まると、支給までのスピードがまた問題にされるだろう。欧米に比べて遅いという論調だ。支給の遅れは、技術的にはマイナンバーカードの低利用の問題に行き着く。マイナンバーカードに銀行口座情報もあれば、支給は即時に近くなるだろう。
マイナンバーカードについては、面倒くさいから取得手続きを後回しにしてきた人が多く、その保有率は15%程度だ。もっとも、積極的にマイナンバー制度に反対している人もいるようだ。プライバシーの侵害ということらしい。ただ、収入や銀行口座は納税申告によって、親族関係は住民登録によって、行政に把握されている。それだけでなく、他国にはない戸籍制度によって、現在はおろか、先祖代々の親族情報まですでに把握されている。いまさらプライバシーもないだろう。
いずれにせよ、国民も協力して、個人データをデジタル管理にしなければ、迅速・正確・安価な行政サービスは達成できない。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2025.07.01
奈良 正哉
日本郵政トホホな株主総会
株主総会シーズンが終わって日経は複数のレビュー記事を掲載してきた。日本郵政もそのひとつだ。数々の不…
-
2025.06.30
奈良 正哉
ウナギに口を出すな
今年シラスウナギが豊漁でウナギの価格低下が見込まれている。喜ばしい。 他方、長期的には問題が発生…
-
2025.06.26
奈良 正哉
農水局でいいのでは
令和の米騒動は若きヒーローを生んだと思った。しかし、都議選を見る限りまぼろしだったようだ。一部長老…
-
2025.06.23
奈良 正哉
日大不祥事体質
笑点で一之輔さんが母校日大の不祥事体質ついてまくらを振っていた。思い出したので最近報道された重量挙…