時代が移ると
大和証券の前社長鈴木茂晴氏の「私の履歴書」が日経に連載されている。それは同氏の「私の履歴書」であると同時に、高度成長期からバブル形成期そしてバブル崩壊期に至る、日本の現代経済史のようでもある。バブル形成期までは、金になればなんでもありだったことがわかる。それが今や法律や企業の内部ルールで厳しく規制されている。他方、銀行の保有する取引先の株式(政策株)の削減が、「岩盤」に当たって進捗していないとの記事がある(1月28日日経)。銀行の政策株は銀行と企業が手を取り合って、時にはなれ合いの中で、ともに発展していく手段であった。これも時代が移って許されなくなりつつある。5年後には「かつては銀行が株式を保有することが許されていた」ということになるかもしれない。さらに進んで、10年後には「かつては銀行というものがあった」ということになるかもしれない。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
| 投稿者等 |
|---|
奈良 正哉のコラム
-
2026.10.13
奈良 正哉
中国改正国防動員法
中国は改正国防動員法を施行した。中国国内にあれば「外資を含み」インフラや技術を国防のために徴用でき…
-
2026.10.09
奈良 正哉
TOPIX刷新
TOPIX構成銘柄数が1,600あまりから1,000弱に減った。とはいえ、流動株式の時価総額の97…
-
2026.10.08
奈良 正哉
中国人ノーベル賞受賞者
日本人の、そ合憲三先生がノーベル化学賞を受賞した。めでたい。最近日本人受賞者が増えているような気が…
-
2026.10.07
奈良 正哉
ニデック監査報酬170億円
ニデックの監査法人のPWCは、結局3期連続「意見不表明」とした。他方、驚いたのは監査報酬でその額ト…