毎月分配型投信時代の終わり
毎月分配をする投信の残高も分配金もピーク比かなり減っているそうだ(12月3日日経参照)。グローバルソブリン(通称グロソブ)という投信が、毎月分配型投信のさきがけのような商品で、特に高齢者の人気を集めた。毎月収益を分配する、はたまた元本さえ取り崩して分配するなどという商品性は、投資のプロから見れば眉唾以外何物でもなかった。しかし人気を博していたので、他の投信会社も追随するほかなかった。高齢者は、毎月の分配金はお小遣いをもらっている感覚で、実際の運用成績には興味がなかった。これが日本の投資信託市場や、高齢者の資産形成市場を歪めてしまった一因と言っていいのではないか。それが、このところのご当局のご指導よろしく、やっと本来の姿になりつつある。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
| 投稿者等 |
|---|
奈良 正哉のコラム
-
2025.11.12
奈良 正哉
マグダニ新ニューヨーク市長誕生
ニューヨークでマグダニ新市長が誕生した。急進左派、移民、イスラム教徒だ。富裕層増税、家賃凍結などを…
-
2025.11.11
奈良 正哉
オルツ不正会計、弱小監査法人の限界
「オルツ不正会計の波紋」として日経に連続記事が掲載されていた。直接帰責させているわけではないが、弱…
-
2025.11.07
奈良 正哉
建設業3K脱出でも
大手建設会社大林組が建設現場にカフェ風休憩所を作った(11月6日日経)。建設業界の3K(きつい、汚…
-
2025.11.05
奈良 正哉
オーバーツーリズムの裏で
インバウンドによるオーバーツーリズムの反対現象として、日本人の国内観光は減少している。前年同期(1…