毎月分配型投信時代の終わり
毎月分配をする投信の残高も分配金もピーク比かなり減っているそうだ(12月3日日経参照)。グローバルソブリン(通称グロソブ)という投信が、毎月分配型投信のさきがけのような商品で、特に高齢者の人気を集めた。毎月収益を分配する、はたまた元本さえ取り崩して分配するなどという商品性は、投資のプロから見れば眉唾以外何物でもなかった。しかし人気を博していたので、他の投信会社も追随するほかなかった。高齢者は、毎月の分配金はお小遣いをもらっている感覚で、実際の運用成績には興味がなかった。これが日本の投資信託市場や、高齢者の資産形成市場を歪めてしまった一因と言っていいのではないか。それが、このところのご当局のご指導よろしく、やっと本来の姿になりつつある。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2025.07.03
奈良 正哉
アクティビストとの会話
アクティビストとの会話にはもちろん有益な面もある。製造会社であれば経営者の主な関心は作ることと売る…
-
2025.07.02
奈良 正哉
路線価上昇
路線価(土地価格指標)が上昇している。第2のニセコとして白馬村が活況だそうだ(7月2日日経)。ニセ…
-
2025.07.01
奈良 正哉
日本郵政トホホな株主総会
株主総会シーズンが終わって日経は複数のレビュー記事を掲載してきた。日本郵政もそのひとつだ。数々の不…
-
2025.06.30
奈良 正哉
ウナギに口を出すな
今年シラスウナギが豊漁でウナギの価格低下が見込まれている。喜ばしい。 他方、長期的には問題が発生…