毎月分配型投信時代の終わり
毎月分配をする投信の残高も分配金もピーク比かなり減っているそうだ(12月3日日経参照)。グローバルソブリン(通称グロソブ)という投信が、毎月分配型投信のさきがけのような商品で、特に高齢者の人気を集めた。毎月収益を分配する、はたまた元本さえ取り崩して分配するなどという商品性は、投資のプロから見れば眉唾以外何物でもなかった。しかし人気を博していたので、他の投信会社も追随するほかなかった。高齢者は、毎月の分配金はお小遣いをもらっている感覚で、実際の運用成績には興味がなかった。これが日本の投資信託市場や、高齢者の資産形成市場を歪めてしまった一因と言っていいのではないか。それが、このところのご当局のご指導よろしく、やっと本来の姿になりつつある。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
| 投稿者等 |
|---|
奈良 正哉のコラム
-
2025.12.25
奈良 正哉
副業不動産の売却
サッポロビールはアクティビストに迫られて、恵比寿ガーデンプレイスなど不動産事業をファンドに売却する…
-
2025.12.24
奈良 正哉
中国の婚姻奨励と多産奨励
中国は急激な人口減が予測されている。それへの国や地方の対抗策として、婚姻を奨励したり、多産を奨励し…
-
2025.12.23
奈良 正哉
南鳥島沖レアアース試掘へ
政府は南鳥島沖でレアアースの回収施設を設置する。試掘は27年からだ(12月23日日経)。これまでも…
-
2025.12.18
奈良 正哉
ルンバの負け
自動掃除機ルンバを手掛ける米アイロボットが破産法を申請した(12月16日日経)。中国勢に価格競争で…