やはり銀行の将来は暗いのか
今週号のダイヤモンドに、東短リサーチの加藤社長の北欧の銀行の訪問レポートが掲載されている。フィンテックやキャッシュレスの進展で、牙城かと思われてきた決済業務を他業種に浸食されつつあり、日本の銀行の将来は真っ暗という印象だ。フィンテックやキャッシュレスで世界のトップを走る北欧の銀行はどうか。これが予想に反して、大手銀行の行員の反応は明るく、楽しく、先端技術と協働する仕事にやりがいを感じているというものだったそうだ。北欧では大手銀行とはいえ、日本のメガなどに比べるとサイズは小さいので、時代に合わせて舵を切りやすいのかもしれない。日本の銀行は舵を切ることも難しいし、切ったとしても、現業や設備など負のレガシーが多くて、行員や顧客はついて来られないかもしれない。ただ、技術の進展は暗いばかりではないという見本がここにはあるようだ。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2025.07.03
奈良 正哉
アクティビストとの会話
アクティビストとの会話にはもちろん有益な面もある。製造会社であれば経営者の主な関心は作ることと売る…
-
2025.07.02
奈良 正哉
路線価上昇
路線価(土地価格指標)が上昇している。第2のニセコとして白馬村が活況だそうだ(7月2日日経)。ニセ…
-
2025.07.01
奈良 正哉
日本郵政トホホな株主総会
株主総会シーズンが終わって日経は複数のレビュー記事を掲載してきた。日本郵政もそのひとつだ。数々の不…
-
2025.06.30
奈良 正哉
ウナギに口を出すな
今年シラスウナギが豊漁でウナギの価格低下が見込まれている。喜ばしい。 他方、長期的には問題が発生…