トーマスクックの旅行小切手
英国旅行代理店トーマスクックが経営破綻した。トーマスクックと聞いても日本人の多くはなんの会社かわからない。筆者を含め日本の古い海外旅行者には、旅行代理店というよりも、旅行小切手の発行社として知られていた。数十年前は、現金は海外で持ち歩くと盗難等のリスクがあるので、その代り同社が発行する小切手を持って行ったものだ。その後筆者も旅行小切手を使うことはなくなったが、もはや旅行小切手なるアナログな決済手段を使っている人はいないだろう。同社の経営破綻は旅行小切手の衰退に起因するのではないだろう。ただ、決済手段の栄枯盛衰を思い起こされる。今はまだ一般的な銀行による内外為替による決済も、いつか旅行小切手のようになってしまうのだろうか。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2025.01.22
奈良 正哉
フジスキャンダル
中居スキャンダルはフジスキャンダルに発展している。同氏と女性の間のトラブルへの社員による関与疑惑に…
-
2025.01.21
奈良 正哉
トランプ大統領就任
トランプ新大統領の就任演説を聞いていると、つくづく日本人が嫌いそうな人だなと思う。半面アメリカ人有…
-
2025.01.20
奈良 正哉
固定資産税還付訴訟
払い過ぎた固定資産税を返してくれ、という訴訟の弁論が17日最高裁で行われた。対象の固定資産は複雑な…
-
2025.01.17
奈良 正哉
後見人行政申立て
認知症高齢者を保護する制度として後見人制度がある。後見人の申立てをするのは、制度上第一に親族が位置…