トーマスクックの旅行小切手
英国旅行代理店トーマスクックが経営破綻した。トーマスクックと聞いても日本人の多くはなんの会社かわからない。筆者を含め日本の古い海外旅行者には、旅行代理店というよりも、旅行小切手の発行社として知られていた。数十年前は、現金は海外で持ち歩くと盗難等のリスクがあるので、その代り同社が発行する小切手を持って行ったものだ。その後筆者も旅行小切手を使うことはなくなったが、もはや旅行小切手なるアナログな決済手段を使っている人はいないだろう。同社の経営破綻は旅行小切手の衰退に起因するのではないだろう。ただ、決済手段の栄枯盛衰を思い起こされる。今はまだ一般的な銀行による内外為替による決済も、いつか旅行小切手のようになってしまうのだろうか。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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