持合株式包囲網
企業間で株式を持ち合ういわゆる「持合株式」への包囲網が狭まっているようだ(9月6日日経)。なぜ企業が他の企業の株式を持つのか。当初の購入稟議を紐解けば、おそらく特定分野の営業上の要請であったことが多いだろう。ただ、年月が経つにつれ、その特定分野の営業はなくなってしまっていることもある。とすると現在残っている意義は、会社決定に100%従順な「物言わぬ株主」であるということだけになるだろう。ただ、会社ガバナンス上この意義を、保有趣旨として公表するわけにはいかない。だから漠然と「政策保有」と言ってきた。日本的表現だがもう通用しなくなってしまった。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
関連するコラム
-
2026.10.28
奈良 正哉
中小企業のガバナンス
ガバナンスといえばもっぱら大企業が問題になる。中小企業は東証で問題にしているレベル未達はもちろん、…
-
2026.10.21
奈良 正哉
ニデック調査委員会
ニデックの調査委員会はその報告書で、歴代社長らの会計不正の責任を認め、損害額は276億円とした。 …
-
2026.10.09
奈良 正哉
TOPIX刷新
TOPIX構成銘柄数が1,600あまりから1,000弱に減った。とはいえ、流動株式の時価総額の97…
-
2026.10.07
奈良 正哉
ニデック監査報酬170億円
ニデックの監査法人のPWCは、結局3期連続「意見不表明」とした。他方、驚いたのは監査報酬でその額ト…
奈良 正哉のコラム
-
2026.11.05
奈良 正哉
結局買われた株式市場
アメリカの中間選挙が終わった。事前の予想以上に民主党が勝ち、共和党が負けた。株式市場は民主党が嫌い…
-
2026.10.30
奈良 正哉
フランスの混乱
フランスの学生デモに乗じた破壊行為は、マクロン氏は極左暴力組織が主導していると言い、トランプ氏は移…
-
2026.10.29
奈良 正哉
ペルーの校則
日系女性が大統領になったペルーは、公立学校の生徒に対して身だしなみ規則を作るそうだ。男子生徒は短髪…
-
2026.10.28
奈良 正哉
中小企業のガバナンス
ガバナンスといえばもっぱら大企業が問題になる。中小企業は東証で問題にしているレベル未達はもちろん、…