空き家のバルクセール
バブルが崩壊して金融機関に不良債権が溜まったころ、これを銀行が格安で(例えば元本の5%で)、まとめて、「はげたかファンド」と称された外国の投資家に売った。バルクセールと呼ばれた。所有者がわからないので固定資産税も徴収できていない空き家は、不良不動産だろう。これをひとつだけ買いたい人はいないし、できないが、例えば固定資産税の収納が一定期間ない不動産は自治体の所有にして、これを自治体がまとめて格安に売ろうとすれば(バルクセール)、買手は現れるのではないか。大量であれば、その後まとめやすいし、付加価値も付けやすいだろう。また、明確になった所有者から固定資産税を払ってもらえる。銀行の休眠預金に準じて、長年固定資産税が払われていない不動産はいったん自治体の所有として、まとめて売ってもいいのではないか。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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