家賃保証になぜ乗った?
日経に「不動産加熱の代償」という連続コラムがあり、7月25日には「家賃保証信じたのに」と題して、家賃保証を信じて業者の営業に乗ってアパートを建てたのに、その後保証金額が下方に見直されて・・・といった記載がある。逆に、筆者に言わせれば、なぜ家賃保証を信じたのか(誤解したのか)がわからない。業者が家賃保証してオーナーを儲けさせるくらいなら、業者自身が直接賃貸した方がよほど業者は儲かる。であるから、家賃保証をしつつ、アパート経営をオーナーにやらせるのは、隠された(十分に説明されていない)リスクなりコストなりがあるはずだ、と疑わなくてはならない。業者がきちんと説明していないことはありえる。オーナー側としては、業者の甘言に乗って、説明の途中で半ば意思決定してしまうと、都合の悪いその後の情報は耳に入らなくなってしまったのかもしれないが。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
| 投稿者等 |
|---|
奈良 正哉のコラム
-
2025.12.12
奈良 正哉
ふるさと納税控除制限
高所得者優遇との批判を受けて、ふるさと納税に税控除額の上限を設定するようだ(12月11日日経)。年…
-
2025.12.11
奈良 正哉
NHK新会長
NHK新会長は内部昇格となった。改革には内部をよく知る人が適任とされた。しかし、一方では、外部のな…
-
2025.12.10
奈良 正哉
ペアローンは鎹
マンション価格が高騰して、夫婦のうち一方の収入では到底購入できなくなった(12月9日日経参照)。そ…
-
2025.12.09
奈良 正哉
SNS禁止
オーストラリアは16歳未満のSNS利用を禁止する。 効果は長期的には期待される。有害なコンテンツ…