改元と護憲
5月1日に元号が新しくなり、3日は憲法記念日であった。元号は天皇の象徴の一つであり、天皇は日本国の象徴である(憲法第1条)。憲法記念日には、改憲・護憲両方の集会が開かれるのが通例だが、おおむね与党は改憲、野党は護憲という構図だろう。改憲にしても護憲にしても9条に焦点が当たっているが、護憲野党は天皇制についてはどういう政治的態度なのだろう。天皇は民主主義の外側というか超越した存在であり、リベラルの根本思想にマッチしないような気がする。それでも護憲という主張には天皇制を含み護憲なのだろうか。それとも9条だけ護憲なのだろうか。護憲集会の取材をするメディアには、一度天皇制に対する野党の考えを聞いてもらいたいとも思う。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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