みずほの収益力批判
みずほの巨額の減損に端を発して、同グループの収益力の批判記事が今週号の東洋経済に掲載されている。みずほは One Mizuho を標榜して、対外的には銀行・信託・証券の一体的サービスを、対内的には旧3行の真の統合を強調していると思われる。ただ、裏を返すと真の3行統合は依然できていないということだろう。ライバルたる三菱UFJはとっくに実質三菱銀行になり、三井住友銀行も同様に住友銀行になっていると言われる。それらライバルに比べると、みずほはどうしても意思決定のプロセスが重厚になり、その分稼ぐ努力が手薄になってしまうのだろう。じゃんけんよろしく当事者が対等な3者になると、三すくみになってしまって、真の統合を図ることは難しいという宿命なのかもしれない。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2024.07.26
奈良 正哉
小林製薬顧問報酬200万円
小林製薬は、事件の責任をとって会長を引いて顧問になった創業家一族の小林氏に対して、月額200万円!…
-
2024.07.25
奈良 正哉
中国は国営企業を中心に成長する?
中国は国営企業を中心に成長していくことを3中全会で確認した(7月19日日経)。国営企業の非効率性は…
-
2024.07.24
奈良 正哉
みずほ社員教育投資
みずほFGは社員が資格を取得した場合、報奨金として最大40万円を助成する(7月18日日経)。社員教…
-
2024.07.22
奈良 正哉
バイデン氏撤退
銃撃直後の共和党指名大会で、トランプ氏は「団結」や「全国民の代表」といった言葉使って、これまでにな…