外貨建て保険の違和感
銀行が窓販する生命保険の主流は、オーストラリアドル建てなどの外貨建てだ(3月14日日経参照)。理由は簡単で、日本円建てだと銀行や生保が販売手数料などを取ってしまうと表面利回りが出ないからだ。購入する高齢者の多くは、オーストラリアドルの相場はもちろん、オーストラリアの政治経済状況もほとんど知らないだろう。それなのに、世界にさまざまな通貨がある中で、決め打ちで特定通貨の為替リスクを取ることになる。トラブルに発展するのは当然とも言える。そもそも為替リスクを的確かつわかりやすく高齢者に説明できる行員がいるのだろうか。筆者は長年為替リスクを取る仕事をしてきたが、為替がわかったような気がしたことは一度もない。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
| 投稿者等 | |
|---|---|
| 業務分野 |
関連するコラム
-
2026.08.07
奈良 正哉
熱闘の裏側で
夏の甲子園が始まった。その裏側で、広陵やPLなど野球名門校(だった)の不祥事のその後について、「熱…
-
2026.07.13
奈良 正哉
フォルクスワーゲンのピンチ
一時期トヨタと販売台数世界一を競っていた、フォルクスワーゲンの経営がピンチだ(7月11日日経)。そ…
-
2026.07.02
奈良 正哉
ウイルスUSB
自衛隊が中国製ウイルス感染USBを長年使っていたことが発覚して問題になっている(7月2日日経)。筆…
-
2026.05.27
奈良 正哉
「談合は悪いことではない」という意識
北海道新幹線の延伸に絡んで、建設会社9社が公取委に談合を疑われている(5月20日日経)。 談合と…
奈良 正哉のコラム
-
2026.08.07
奈良 正哉
熱闘の裏側で
夏の甲子園が始まった。その裏側で、広陵やPLなど野球名門校(だった)の不祥事のその後について、「熱…
-
2026.08.05
奈良 正哉
北アフリカの絶望
モロッコから地続きのスペインの飛び地へ不法移民が急増していて、当地の大問題となっている。「海を泳い…
-
2026.08.03
奈良 正哉
日米協調介入
日米が協調介入に踏み切った。円は急騰している。 プラザ合意以降、協調介入は為替相場の転機になって…
-
2026.07.31
奈良 正哉
ストーカーにGPS
ストーカーにGPSを着けさせることが議論されている(7月29日日経)。反対派は「ストーカーにも人権…