3月11日大川小のこと
3月11日のできごとの中でも最も悲しいことの一つは、児童や職員の多くが亡くなった大川小学校のことだろう。人は、不治の病を告げられた時や身内の突然の不幸など、自分の力ではいかんともできない本当の不幸に接したとき、「なぜ」という問いから逃れられない。「なぜ私だけ、なぜ私の子供だけ・・・。」大川小学校の遺族も同じ思いだろう。裁判が行われて学校側の防災上の不備が認められた。だから、「なぜ」への答えは出ているともいえる(上告されているが)。ただ、裁判が確定して学校の不備が法律上の原因としては確定しても、遺族はまた次の「なぜ」を探しかねない。「なぜ、あの日学校に行かせたのか。風邪気味で頭が痛いようなことを言っていたのに・・・。」事実を心から受容できるまで「なぜ」に苦しむことになる。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2025.07.10
奈良 正哉
個人株主増加
日本株の個人株主が増加している。特に若年層の増加が顕著だ(7月5日日経参照)。投資を促したい当局お…
-
2025.07.08
奈良 正哉
気安く友達インサイダー
インサイダー違反者は、社員や契約当事者を押さえて、友人や同僚が最多になっている(6月1日日経)。人…
-
2025.07.07
奈良 正哉
ダライラマ輪廻転生後継者
ダライラマ14世は、自身の後継者は、輪廻転生を前提とした手続きで選定されることを確約した(7月3日…
-
2025.07.04
奈良 正哉
中国共産党員1億人
中国の共産党員が1億人を突破したそうだ(7月1日日経)。思想信条はともかく実利に目ざとい中国人らし…