第三者委員会至上主義
企業はもちろん大学や官庁まで、不祥事が起きると弁護士を中心とした第三者委員会が招集されて、不祥事の原因などの調査をする。弁護士からみると、一昔前の株主総会指導から第三者委員会へ、企業法務における飯の種は移ってきているとの印象だ。不祥事を起こした企業は第三者委員会を組成するのにあたり、報酬を値切ったり、事務所のショッピングをしたりはしないということだろう。ただ、第三者委員会の出した結論が全て、といった第三者委員会至上主義は危険だし、企業の自浄能力の涵養にマイナスだ。第三者委員会に丸投げで思考停止に陥ってしまうと、企業の内部統制は高度化の機会を逸し、不祥事に対する反省もどこか他人ごとになってしまう危険もある。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
関連するコラム
-
2026.03.16
奈良 正哉
先進国になる前に老いてしまったタイ
タイバンコクに役員を務める会社の販社と工場を訪ねた。 従業員を含め、タイ人はみんなタイスマイルで…
-
2026.03.06
奈良 正哉
ニデック社外取締役の責任
ニデック会計不正にかかる第三者委員会の報告要旨において、社外取締役については、サポート人員不足、情…
-
2026.03.02
奈良 正哉
ニデック監査法人の問題
会計不正で揺れるニデックの永守氏は名誉会長職も辞任した(2月27日日経)。 不正には永守氏の影響…
-
2026.02.17
奈良 正哉
またまたインサイダー
またまたインサイダー。今度はみずほ証券だ。 事業会社では自社株式関連情報以外にインサイダー情報は…
奈良 正哉のコラム
-
2026.03.16
奈良 正哉
先進国になる前に老いてしまったタイ
タイバンコクに役員を務める会社の販社と工場を訪ねた。 従業員を含め、タイ人はみんなタイスマイルで…
-
2026.03.10
奈良 正哉
貝が高い
貝が高くなっているそうだ。4割5割高は当たり前、2倍になっているのもあるらしい(3月4日日経)。貝…
-
2026.03.09
奈良 正哉
民放に残るもの
WBCはNetflixを契約していないので、あとからダイジェストをニュースなどで見ている。イラン報…
-
2026.03.06
奈良 正哉
ニデック社外取締役の責任
ニデック会計不正にかかる第三者委員会の報告要旨において、社外取締役については、サポート人員不足、情…