社外取締役の実効性 取締役側の問題
社外取締役に選ばれる側の就任基準もまた問題があるだろう。まずは不祥事などが発生しなさそうな企業ないし業種が望ましい。かつては銀行などがその最たるものであったろうが、これからはかえって危ないかもしれない。日産のような超大企業でも不祥事は発生するからなかなか難しい。次に報酬が基準になるだろう。報酬は拘束時間との兼ね合いで考慮される。拘束時間は、標準的には月1回2時間の取締役会プラスアルファといったところか。「拘束時間が短い=関与の程度が低くてよい」が就任基準になっているから、牽制機能もたいして期待できないことになる。他方、社外取締役でありながら、社員と一緒に、国内はおろか海外まで行って、従業員の生の声を聞こうとしている方もいる。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
| 投稿者等 | |
|---|---|
| 業務分野 |
関連するコラム
-
2026.04.22
奈良 正哉
みずほ信託総合首位
みずほ信託銀行は、商品力や使いやすさによる評価ランキングで初の総合首位となった。(4月22日日経評…
-
2026.04.13
奈良 正哉
同族企業への総合助言サービス
みずほ信託銀行は、同族企業の経営・資産承継など全般にわたる助言サービスを開始する(4月7日日経)。…
-
2025.08.25
奈良 正哉
合併よりSBI
SBIによる中小地銀への出資が再開した。フジテレビへの北尾氏の役員就任可能性がなくなったからだろう…
-
2025.08.05
奈良 正哉
キリン経営会議にAI役員
キリンは経営会議にAI役員を出席させる(AIを導入する)(8月4日日経)。社内外の情報を学習させて…
奈良 正哉のコラム
-
2026.05.12
奈良 正哉
二大政党制
英国では、地方選で与党労働党が惨敗した。保守党も受け皿にならず、二大政党制は崩壊しつつある。これで…
-
2026.05.08
奈良 正哉
再審決定に対する抗告
刑事事件はやらないので門外漢である。そのうえで、再審制度見直しにかかる法務省と議員の議論について書…
-
2026.05.07
奈良 正哉
ウクライナ戦争はどうなった
GW中はネガティブな市場の急変はなかった。イラン戦争については、トランプ氏の言動に一喜一憂しなくな…
-
2026.04.30
奈良 正哉
アジア新興国若年層失業問題
若年層の失業問題は、失業率が20%を超えてついに公表しなくなった中国特有の問題かと思っていた。しか…