事業承継税制特例実質元年
事業承継税制特例は今年2018年に施行されたが、内容が難解なのと税理士のリスクが大きいので、勧める側である税理士が二の足を踏んでいた印象がある。ただ、各種のセミナーが催され、刊行物も徐々に出ていることから、来年からは本格的に動き出しそうな予感はある。事業者のうち小規模なところは事業承継税制特例を使わず、暦年贈与など従来からの地道な節税策のみをやる。事業者のうち相応の規模があり、かつ即時に後継者に自社株も経営権も委譲してよいと考えるオーナーは事業承継税制特例を使う。自社株は後継者(候補)に贈与してもいいが、即時の経営権の委譲には踏み切れないとする向きは、事業承継のための民事信託を選択することになろう。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
関連するコラム
-
2026.04.22
奈良 正哉
みずほ信託総合首位
みずほ信託銀行は、商品力や使いやすさによる評価ランキングで初の総合首位となった。(4月22日日経評…
-
2026.04.13
奈良 正哉
同族企業への総合助言サービス
みずほ信託銀行は、同族企業の経営・資産承継など全般にわたる助言サービスを開始する(4月7日日経)。…
-
2026.04.09
奈良 正哉
相続手続き一括化
大手金融機関が相続手続きを一括対応できるようにする(4月9日日経)。「一括」が何を示すのかわからな…
-
2026.02.26
奈良 正哉
107歳まで生きる
2100年には日本人の平均寿命は、女97歳、男91歳になるとの国連の研究がある。また2007年に日…
奈良 正哉のコラム
-
2026.06.18
奈良 正哉
国が引き取った相続土地の行く末
国が引き取った「相続土地」の評価額を見直して売却を促進する(6月18日日経)。 しかし、そもそも…
-
2026.06.17
奈良 正哉
災い転じて福となす
ホルムズ海峡封鎖は世界に大きな影響を及ぼした。しかし、よいこともあった。政府の迅速な対応の成果であ…
-
2026.06.15
奈良 正哉
マッチポンプでも好感
トランプ氏はイラン紛争を引き起こし、そして(一時的にせよ)解決した。文字通りのマッチポンプだ。 …
-
2026.06.12
奈良 正哉
日本人は働きます
英国のニートは100万人を超え、16-24歳の人口の13.5%になるそうだ(6月4日日経)。米国で…