スルガ銀行117人の処分者は加害者か。
今年はスルガ銀行にとって最大の受難の年であった。締めくくりとして117人の役職員が処分された(12月1日日経等)。一連の不正融資の被害者は騙されて投資をして同行から融資を受けた投資家(借入人)であるが、さて、その投資・融資を推進した117人は加害者なのであろうか。部門トップの役員は同行の業務推進を事実上一手に担い、立ち止まることを許されない立場にあり、狂気的な叱咤をせざるをえず、その下の支店長も、その下の担当者も・・・という連鎖は集団的狂気の中では他の選択を許されなかったのではないか。否応なくその狂気の中で踊らされた被害者なのではないかとさえ思う。そのように集団が狂気を発したら、それを冷ます火消しができるのは、その集団に属していない社外役員だけだろう。事件の後から裁判官然として事件を裁くのではなく、事件の当時に当事者として振る舞えなかったのか。残念に思う。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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