スルガ銀行117人の処分者は加害者か。
今年はスルガ銀行にとって最大の受難の年であった。締めくくりとして117人の役職員が処分された(12月1日日経等)。一連の不正融資の被害者は騙されて投資をして同行から融資を受けた投資家(借入人)であるが、さて、その投資・融資を推進した117人は加害者なのであろうか。部門トップの役員は同行の業務推進を事実上一手に担い、立ち止まることを許されない立場にあり、狂気的な叱咤をせざるをえず、その下の支店長も、その下の担当者も・・・という連鎖は集団的狂気の中では他の選択を許されなかったのではないか。否応なくその狂気の中で踊らされた被害者なのではないかとさえ思う。そのように集団が狂気を発したら、それを冷ます火消しができるのは、その集団に属していない社外役員だけだろう。事件の後から裁判官然として事件を裁くのではなく、事件の当時に当事者として振る舞えなかったのか。残念に思う。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
関連するコラム
-
2026.08.07
奈良 正哉
熱闘の裏側で
夏の甲子園が始まった。その裏側で、広陵やPLなど野球名門校(だった)の不祥事のその後について、「熱…
-
2026.07.13
奈良 正哉
フォルクスワーゲンのピンチ
一時期トヨタと販売台数世界一を競っていた、フォルクスワーゲンの経営がピンチだ(7月11日日経)。そ…
-
2026.07.02
奈良 正哉
ウイルスUSB
自衛隊が中国製ウイルス感染USBを長年使っていたことが発覚して問題になっている(7月2日日経)。筆…
-
2026.06.12
奈良 正哉
日本人は働きます
英国のニートは100万人を超え、16-24歳の人口の13.5%になるそうだ(6月4日日経)。米国で…
奈良 正哉のコラム
-
2026.08.07
奈良 正哉
熱闘の裏側で
夏の甲子園が始まった。その裏側で、広陵やPLなど野球名門校(だった)の不祥事のその後について、「熱…
-
2026.08.05
奈良 正哉
北アフリカの絶望
モロッコから地続きのスペインの飛び地へ不法移民が急増していて、当地の大問題となっている。「海を泳い…
-
2026.08.03
奈良 正哉
日米協調介入
日米が協調介入に踏み切った。円は急騰している。 プラザ合意以降、協調介入は為替相場の転機になって…
-
2026.07.31
奈良 正哉
ストーカーにGPS
ストーカーにGPSを着けさせることが議論されている(7月29日日経)。反対派は「ストーカーにも人権…