休暇中のメール攻撃
一昔前の休暇明けの管理職の典型的な仕事は、溜まったメールのチェックと返信、溜まった決裁文書の処理であった。今は文書は少なくなったが、メールは休暇中でも移動中でもどこでも追いかけてくる。このことは一般職でも同じだろう。これに関連して10月29日の日経は、米国の例を引いて、休暇中のメールへの返信を強要すること等を禁じる法的措置を検討していることを紹介している。もっとも、返信することはもちろん「労働」ではあろうが、着信メールを読むこと自体ストレスになるし、さらには着信数がみるみる増加していくのに対して、これを読まないで放置しておくこともストレスになる。記事中のダイムラー社の例のように、休暇中の社員へのメールは自動的に消去されてしまって、着信できないようにするのが徹底していていいのではないか。同社は2014年からやっているようだから、そんなに業務に支障はないのだろう。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 | |
---|---|
業務分野 |
関連するコラム
-
2024.10.24
奈良 正哉
ボーイング大幅賃上げ
ボーイングは組合のストに負けて、4年で35%(単純年8%超!)もの賃上げを提示した。他方、同社は航…
-
2024.09.26
奈良 正哉
海外旅行嫌い
Z世代のうち、海外旅行に行きたいと思わない割合が57%だそうだ(9月17日日経)。筆者が学生だった…
-
2024.09.25
奈良 正哉
ゆるブラック
就業環境は問題ない。むしろストレスが少ない。しかし、将来に向けてのスキルやキャリアの開発が見込めな…
-
2024.09.10
奈良 正哉
株式報酬の拡大
株式報酬を役員から従業員にまで拡大する動きが加速している(9月10日日経)。従業員の経営参加意識の…
奈良 正哉のコラム
-
2024.10.24
奈良 正哉
ボーイング大幅賃上げ
ボーイングは組合のストに負けて、4年で35%(単純年8%超!)もの賃上げを提示した。他方、同社は航…
-
2024.10.23
奈良 正哉
インサイダー監視なめてる?
金融庁に出向していた裁判官がインサイダー容疑をかけられている。今度は本丸東証の職員がインサイダー容…
-
2024.10.21
奈良 正哉
長い書名
ヒット本の書名は長くなっているそうだ(10月20日日曜日日経)。ヒット本を読まないのでそんなものか…
-
2024.10.15
奈良 正哉
スタートアップに投資をしたいけれど
大企業がスタートアップへの投資を活発化させているという記事がある(9月25日日経)。企業は全般に金…