KYB弱いところがほころびる
KYBというからどこの会社かと思ったら、自動車部品大手の旧カヤバ工業だった。同社が自動車部品以外に、建物の免震装置を作っているとは知らなかった。ひょっとすると同社の役職員の多くも知らなかったのではないか。というのも同装置の売上比率は3%に過ぎない周辺商品だからだ(10月18日日経)。企業ガバナンスは弱いところがほころびる。本社ではなく支店や子会社、日本ではなく海外、そしてなにより主力商品ではなく非主力商品でほころびる。誰も注目していないからだ。現場限りでなんでも(不正行為さえ)できてしまう。おそらく同社では免震装置が取締役会で議案に上ったこともまれだったであろう。監査部門や監査役が同部門を訪れて、従業員の話に耳を傾けることもほとんどなかったのではないか。取るに足りない部門がほころびて全社に影響が及ぶ。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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