企業の新人研修の意味
私が社会人になった1981年のころは、外資系など終身雇用を前提としていない企業は、就職対象として考えたこともなかった。現在は、コンサルティング会社などを筆頭に、外資系企業も就職対象として人気がある。就職後の転職はむしろ当然であるかのようで、実際私の周りにも多い。日本企業の特質の一つとして、就職後の手厚い研修制度があるが、今後はいつまでいるかわからない新人にどれだけ費用を使うかは考えどころだ。逆に、学生としては、新人研修にどれだけ力を入れているか、換言すれば短期の滞在でどれだけメリットがあるかで企業を選別するのかもしれない。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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