地銀に国債運用は難しい
地銀に外債運用は無理だと書いたが、実際のところ地銀には日本国債の運用も難しいのではないか。現在の環境下ではなおさらだ。日銀も長らくゼロ金利に引続きマイナス金利をやってきたが、そろそろ政策委員会のトーンも変わってきている。金利が上昇すれば、貸出金利も上昇して一般には地銀の収益にはプラスに働くが、日本国債のポートフォリオが巨額だと、その含み損失が増収分の足を大きく引っ張りかねない。日本人はまじめだから、部門に配属されて仕事と目標が与えられると、何かやらなくてはならないという強迫観念に囚われる。地銀の投資勘定による運用部門ではまずは「買い」を考えるだろう。そしてこれが新たな含み損失の源泉になってしまうだろう。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2025.05.14
奈良 正哉
女性が消える町
人事採用を男女で区別しないと、女性のほうが実力・能力が上なので必然的に女性ばかり採用しかねないとい…
-
2025.05.13
奈良 正哉
文化大革命+大躍進政策 in America
米中関税戦争は第1幕で早くも休戦となった。殴りつけたアメリカが「このくらいで許してやる」と宣言して…
-
2025.05.12
奈良 正哉
現在の健康年齢
「長寿社会挑む」という日経の連続コラムのなかで、遺伝子を検査して自分の現在の健康年齢(生物学的年齢…
-
2025.05.09
奈良 正哉
みずほ信託銀行100周年
みずほ信託銀行創立100周年の全面広告が掲載されている(5月9日日経)。 信託ビジネスのいいとこ…