地銀に国債運用は難しい
地銀に外債運用は無理だと書いたが、実際のところ地銀には日本国債の運用も難しいのではないか。現在の環境下ではなおさらだ。日銀も長らくゼロ金利に引続きマイナス金利をやってきたが、そろそろ政策委員会のトーンも変わってきている。金利が上昇すれば、貸出金利も上昇して一般には地銀の収益にはプラスに働くが、日本国債のポートフォリオが巨額だと、その含み損失が増収分の足を大きく引っ張りかねない。日本人はまじめだから、部門に配属されて仕事と目標が与えられると、何かやらなくてはならないという強迫観念に囚われる。地銀の投資勘定による運用部門ではまずは「買い」を考えるだろう。そしてこれが新たな含み損失の源泉になってしまうだろう。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2025.10.16
奈良 正哉
クマ出没
連日クマ出没のニュースが流れる。以前からクマは出没していたがニュースになるからニュースにしているの…
-
2025.10.15
奈良 正哉
万博工事未払い問題
万博が閉幕した。事前の批判や疑念を覆して興行的には成功だったようだ。公金で赤字補填をしなくてすんで…
-
2025.10.14
奈良 正哉
総理は誰に
政局は面白くなってきた。自民公明のお別れについては、選挙が心配な議員を除いて、自民支持者も議員も学…
-
2025.10.08
奈良 正哉
クック理事解任ならず
少し古いニュースである。トランプ大統領は、FRB黒人女性民主党政権選出のクック理事の解任を求めたが…