地銀に外債運用は無理
地銀が外債の損切りに動いているようだ(8月15日日経参照)。そもそも地銀には外債運用は無理だと思っている。地銀の中での債券運用部門の位置づけは傍流だろう。外債運用部門はさらに傍流だろう。日本国債の運用担当者が片手間にやっているかもしれない。メガと違って人材もインフラも情報網もかなり劣る。資産運用を本業としてやっている信託銀行とは比べるまでもない。そのような傍流部門に収益目標を課してリスクの高い運用をやらせたら、小さな実現益を細かく出す一方、大きな、時に損切りできないほど巨額な含み損を抱える可能性が高い。海外金利の上昇傾向が明らかな現環境ではなおさらだ。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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