おじさんの仮想通貨観
佐藤前金融庁長官の仮想通貨に対する見解が短く紹介されている(7月19日日経)が、懐疑的を通り越して否定的である。私を含めた(元)おじさん金融マンの公約数的な認識と一致するものだ。「わからないものは信用しない」ということだろう。ただ、若い投機家にとっては、株も為替も仮想通貨もわからないことの程度に大差はないのだろう。企業価値も世界経済もブロックチェーンもわからない。わからなくても投資はできる。値動きに理屈は不要。動くから賭けるという、投資というよりは純粋なギャンブルにも似た行動なのだろう。だからギャンブルとしてつまらなくなったら顧客は離れるだろう。すでにその兆候は現れているようだ(7月8日日経参照)。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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