おじさんの仮想通貨観
佐藤前金融庁長官の仮想通貨に対する見解が短く紹介されている(7月19日日経)が、懐疑的を通り越して否定的である。私を含めた(元)おじさん金融マンの公約数的な認識と一致するものだ。「わからないものは信用しない」ということだろう。ただ、若い投機家にとっては、株も為替も仮想通貨もわからないことの程度に大差はないのだろう。企業価値も世界経済もブロックチェーンもわからない。わからなくても投資はできる。値動きに理屈は不要。動くから賭けるという、投資というよりは純粋なギャンブルにも似た行動なのだろう。だからギャンブルとしてつまらなくなったら顧客は離れるだろう。すでにその兆候は現れているようだ(7月8日日経参照)。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
| 投稿者等 |
|---|
奈良 正哉のコラム
-
2025.11.27
奈良 正哉
日中長期金利逆転
10年国債の金利が日中で逆転した。両者とも1.8%の前半である(11月26日日経)。 円国債につ…
-
2025.11.26
奈良 正哉
大企業社長の報酬低すぎないか
売上高1兆円超の企業57社(調査回答)の社長の報酬の中央値は1.2億円だそうだ(10月21日日経)…
-
2025.11.21
奈良 正哉
円安・長期金利の上昇
中国の嫌がらせは腹は立つが、経済的には気にするほどのことではない(一部のマスコミは騒いでいるが)。…
-
2025.11.20
奈良 正哉
米国(健康)寿命の短さ
社会保障関連の連続記事の中で、主要国の健康寿命比較表が掲載されている(11月18日日経)。日本は、…