変動金利住宅ローンは大丈夫か? 2
金利を目先数年間だけ固定化することに意味があるのか。とりあえずその期間の返済額は固定できるという中途半端な安心感はあるが、リスクヘッジとしての意味は薄い。金利上昇期だけ固定化してやり過ごすようなサーフィンのようなことは、素人はもちろんプロにだってできない。変動金利で当面泳ぐにしても、返済方法は元利均等ではなく元金均等にすること、返済期間を短くすることを心掛けたい。当面の元本返済額を多くして後の金利負担を軽くすることが望ましい。期中でまとまったお金ができたら中途弁済にあてて、残存返済期間を短期化することも重要だ。また、市場金利の動きと住宅ローン金利の動きは同時ではないから、よく市場動向をフォローして、固定化に出遅れないようにしたい。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2025.05.02
奈良 正哉
DEIは死なず
トランプ支配後もDEIは死なずという趣旨のコラムが、日経に掲載されている(アセットマネジメントo…
-
2025.05.01
奈良 正哉
トランプ関税折込済?
ゴールデンウイーク中に、外人に相場を「持っていかれる」ことが少なくなかった。今年はどうだろう。前半…
-
2025.04.30
奈良 正哉
空き家の本当の数
このコラムでもたびたび取り上げてきた「空き家問題」。国の発表してきた空き家の数は大幅に過大推計され…
-
2025.04.28
奈良 正哉
ビッグモーター再建半ば
伊藤忠によるビッグモーターの買収から1年経った。再建は業績的は道半ばのようだ(4月23日日経)。マ…