ふるさと納税の本質
ふるさと納税サイト大手のトラストバンクは、自治体共通のテーマを掲げてそれに賛同する自治体を集めて、そのテーマに賛同する寄付者を募るサービスを始めるとのことである(6月26日日経)。トラストバンクはもちろん信託銀行ではないが、人々の信頼を集めて広げたいという創業者の理念が詰まっているのだろう。従来、ふるさと納税者の経済行為としては、少額の手数料で高額な返礼品を格安で買うことと同義といってもいいものであった。同社はこうした返礼品依存から脱却して、事業の主体や目的に賛同する人が寄付をするという、本来のふるさと納税の趣旨を追求したいということであり、評価できる。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
| 投稿者等 |
|---|
奈良 正哉のコラム
-
2025.12.12
奈良 正哉
ふるさと納税控除制限
高所得者優遇との批判を受けて、ふるさと納税に税控除額の上限を設定するようだ(12月11日日経)。年…
-
2025.12.11
奈良 正哉
NHK新会長
NHK新会長は内部昇格となった。改革には内部をよく知る人が適任とされた。しかし、一方では、外部のな…
-
2025.12.10
奈良 正哉
ペアローンは鎹
マンション価格が高騰して、夫婦のうち一方の収入では到底購入できなくなった(12月9日日経参照)。そ…
-
2025.12.09
奈良 正哉
SNS禁止
オーストラリアは16歳未満のSNS利用を禁止する。 効果は長期的には期待される。有害なコンテンツ…