個人の空き家対策は売り逃げに限る 2
不要な不動産をいつ売るかといえば、なるべく早期に売るに限る。住居としての不動産の買替は、田舎から都会へ、郊外から中心部へ、駅遠から駅近へという流れがほぼ定着しているかの様相である。自治体の進めるコンパクトシティ構想も同じ流れだ。だから、田舎、郊外、駅遠の不動産の所有者(あるいは相続予定者)は、過去の売買事例にとらわれず、奇特な買手がいれば即売り決めることがいい。どう売るかといえば、不動産(空き家であっても潜在的空き家であっても)の処分権限を一人に集中して、簡易かつ迅速に意思決定出来るようにすることが肝要である。そのためには相続とともに空き家化が予想される不動産は、被相続人が存命のうちから民事信託をして、相続発生時はもちろんその前に認知症になっても、受託者一人の裁量で売却できるようにしておいた方がよい。相続発生まで何も手当てをせず、相続により共有になってしまうのはなんとしても避けたい。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
関連するコラム
-
2026.07.09
奈良 正哉
みずほ信託銀行相続ノウハウを伝授
みずほ信託銀行は、地域金融機関に相続関連ノウハウ取得のためのサブスクサービスを提供する。 ゼロ金…
-
2026.06.19
奈良 正哉
成年後見制度変更
成年後見制度が変更される(6月18日日経)。これまで一度後見人が就くと終身だったのが、途中でやめら…
-
2026.04.22
奈良 正哉
みずほ信託総合首位
みずほ信託銀行は、商品力や使いやすさによる評価ランキングで初の総合首位となった。(4月22日日経評…
-
2026.04.13
奈良 正哉
同族企業への総合助言サービス
みずほ信託銀行は、同族企業の経営・資産承継など全般にわたる助言サービスを開始する(4月7日日経)。…
奈良 正哉のコラム
-
2026.08.07
奈良 正哉
熱闘の裏側で
夏の甲子園が始まった。その裏側で、広陵やPLなど野球名門校(だった)の不祥事のその後について、「熱…
-
2026.08.05
奈良 正哉
北アフリカの絶望
モロッコから地続きのスペインの飛び地へ不法移民が急増していて、当地の大問題となっている。「海を泳い…
-
2026.08.03
奈良 正哉
日米協調介入
日米が協調介入に踏み切った。円は急騰している。 プラザ合意以降、協調介入は為替相場の転機になって…
-
2026.07.31
奈良 正哉
ストーカーにGPS
ストーカーにGPSを着けさせることが議論されている(7月29日日経)。反対派は「ストーカーにも人権…