テレビ朝日のコンプライアンス
女性記者と次官が一対一で、複数回夜会食をしたことを前提に一回だけ書く。この場合どちらが会食費用を出しているのかがまず問題ではないか。次官は自分が取材対象であることを認識しているから、自分がポケットマネーを出しているとは考えにくい。もちろん財務省にそんな予算があるはずもない。とするとテレビ朝日側ということになるが、コンプライアンス上は考えられない事態である。相手が公務員の場合の接待は贈賄に当たる危険があるので、コンプライアンス規定で厳格に禁止しているはずだ。費用の面を置くとしても、自社の担当が女性であれば、セクハラ危険防止のために、夜間に一対一の状況を作ることを通常は禁止しているはずだ。テレビ朝日はこういった規定もないほどコンプライアンス後進企業なのか、あったのにもかかわらずこの女性記者はそれを破ったのか、破っていることを上司が黙認するような企業風土なのか。実際の被害に遭う前から同社のコンプライアンスには大きな問題があるように思う。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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