銀行のピンチ 4
スルガ銀行が揺れている。シェアハウスのバックファイナンスと関連して、不正行為の有無等について調べるために金融庁の緊急の立ち入り検査が入っている。スルガ銀行は静岡県の地銀であるが積極的な経営で知られている。同県には静岡銀行がいるから、静岡銀行を同じことをやっていては発展できないという危機感が絶えずあったのであろう。同行は、ワンルームマンションの個人投資家へのローンも積極的であった。静岡県外でもその名前を見かけたことが複数回ある。相続税対策としてのアパートローン、投資としてのワンルームマンションローンに続いて、シェアハウスに先鋒として触手を伸ばしたのだろう。アパートローンについてはすでに金融庁が懸念を示しているが、個人投資家のやる不動産投資全般について、終焉を迎える象徴となるような気がしないでもない。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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