IR法制 2
IR法案は、2000円を軸に入場料を巡って議論されているようだ。高くすれば入場者数が制限され、安くすれば(無料にすれば)入場者数が増えるという図式である。だから、入場料を高く設定しようという論者は、なるべくカジノに人が来ないようにしようということを主張していることになる。ギャンブル依存症の未然防止ということだろう。そもそもカジノは、IR施設全体の集客エンジンとして設置される施設であろう。そこになるべく人が来ないようにしようというのはどういうことか。依存症対策の美名のもとに角を矯めて牛を殺すことにならないか心配である。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 |
---|
奈良 正哉のコラム
-
2024.04.24
奈良 正哉
EVは解なのか
テスラは大苦戦している。EV全体も失速している。EVが順調にシェアを伸ばしていけば、テスラと中国B…
-
2024.04.23
奈良 正哉
物言う社外取締役
機関投資家からの要請で、社外取締役として面談・意見交換を行った。 これまで、社外取締役といえば、…
-
2024.04.22
奈良 正哉
内部通報こそ切り札
内部通報の活用があまり進んでおらず、通報者の30%程度が通報したことを後悔しているとの調査結果があ…
-
2024.04.17
奈良 正哉
紅麹の影響はどこまで
紅麹が問題となった小林製薬は、再発防止策を取締役会で定期に話し合うことにしたそうだ(4月16日日経…