IR法制 2

 IR法案は、2000円を軸に入場料を巡って議論されているようだ。高くすれば入場者数が制限され、安くすれば(無料にすれば)入場者数が増えるという図式である。だから、入場料を高く設定しようという論者は、なるべくカジノに人が来ないようにしようということを主張していることになる。ギャンブル依存症の未然防止ということだろう。そもそもカジノは、IR施設全体の集客エンジンとして設置される施設であろう。そこになるべく人が来ないようにしようというのはどういうことか。依存症対策の美名のもとに角を矯めて牛を殺すことにならないか心配である。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

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奈良 正哉

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