リスク管理とは
リスク管理は将来会計であると個人的には定義している。財務会計は過去の一点(会計年度末日)の会計であるから金額は決まっている。しかしリスク管理は将来会計であるから予測である。その「ぶれ」を表現することになる。つまり将来会計の分布を確率的に表現することになる。だから、リスクは金額で表現される。銀行のリスク管理は一定の確率のもとでの予想損失(マイナス側のぶれ)が、自己資本の範囲に収まるか否かで管理する。金融工学の出番であるから、一般の企業でこれをやるのは困難である。ただ、一般企業であってもリスクが金額であることに変わりはない。不祥事によって企業イメージを損なうといったリスクでも最終的には金額である。これを精緻に算出することは困難ではある。しかし、せめて、リスクが生起したときの予想損失金額の大中小、発生確率の大中小の3×3の座標にリスクシナリオをプロットするくらいは経営指針としてやっておきたい。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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