リスク管理とは
リスク管理は将来会計であると個人的には定義している。財務会計は過去の一点(会計年度末日)の会計であるから金額は決まっている。しかしリスク管理は将来会計であるから予測である。その「ぶれ」を表現することになる。つまり将来会計の分布を確率的に表現することになる。だから、リスクは金額で表現される。銀行のリスク管理は一定の確率のもとでの予想損失(マイナス側のぶれ)が、自己資本の範囲に収まるか否かで管理する。金融工学の出番であるから、一般の企業でこれをやるのは困難である。ただ、一般企業であってもリスクが金額であることに変わりはない。不祥事によって企業イメージを損なうといったリスクでも最終的には金額である。これを精緻に算出することは困難ではある。しかし、せめて、リスクが生起したときの予想損失金額の大中小、発生確率の大中小の3×3の座標にリスクシナリオをプロットするくらいは経営指針としてやっておきたい。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
| 投稿者等 | |
|---|---|
| 業務分野 |
関連するコラム
-
2026.04.01
奈良 正哉
弁護士・会計士社外取締役
社外取締役の定番は弁護士と会計士だ。学者や官僚よりはいいとは思う。しかし、弁護士なら法律、会計士な…
-
2026.03.19
奈良 正哉
ニデックの典型的会計不正
ニデックの会計不正の内訳として、棚卸資産・固定資産・売上債権の過大評価、引当金の過少計上など、典型…
-
2026.03.16
奈良 正哉
先進国になる前に老いてしまったタイ
タイバンコクに役員を務める会社の販社と工場を訪ねた。 従業員を含め、タイ人はみんなタイスマイルで…
-
2026.03.06
奈良 正哉
ニデック社外取締役の責任
ニデック会計不正にかかる第三者委員会の報告要旨において、社外取締役については、サポート人員不足、情…
奈良 正哉のコラム
-
2026.04.03
奈良 正哉
70歳以上も働く
70歳になっても働くという人は42%になった。何歳まで働くかの平均は、20代63歳、30代65歳、…
-
2026.04.02
奈良 正哉
経済的偏向報道
ニューヨークでモーターショーが開かれる。今朝のテレビ東京モーニングサテライトで紹介していた。そのな…
-
2026.04.01
奈良 正哉
弁護士・会計士社外取締役
社外取締役の定番は弁護士と会計士だ。学者や官僚よりはいいとは思う。しかし、弁護士なら法律、会計士な…
-
2026.03.31
奈良 正哉
東南アジアが支援要請
東南アジア各国の石油の備蓄は乏しい。ベトナムはわずか20日程度だ(3月17日日経)。また輸入の多く…