投信の併合
地味な話題を一つ。野村アセットが運用する投信の併合を完了した(5月28日日経)。日本の投信は小型のものが多い。手数料稼ぎのために、新商品として次々とテーマ型の投信を市場投入してきた結果だろう。10億円を下回る小型のものも1000億円を超える大型のものも、ファンドマネージャーが個々の投信の面倒を見て(少なくとも建前は)、運用結果を報告する手間は同じだ。だから小型のものほど運用効率が低いということになる。併合により投信の大型化をはかり、効率化すれば運用報酬を下げやすくなる。これにより投資家が広がることが期待できる。ただ併合にはハードルが高く、追随する向きは少ないようだ。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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