内部監査部門は社長の犯罪を指摘できるか
「揺れる監査(下)目立たぬ内部監査」として、2019年12月21日の日経にコラム記事がある。内部監査部門は、内部統制システムの一環として、少なくとも上場企業にはもれなく設置されていることと思われる。しかしその位置づけは、非生産部門の典型であるから、いわゆる脇役であり、部門長は「あがり」ポストであることが多いようだ。次代を担う若手エースは配属されない。さらに、内部監査部門は社長所属機関であるから、社長の犯罪的行為は指摘できない。取締役会も社長に支配されているとすると、指摘できるのは、監査役(会)だけだ。監査役から指令を受けて、内部監査部門が社長の犯罪の裏付け調査をすることはできるだろう。記事が指摘する通り、監査役と内部監査部門の連携は重要だ。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
関連するコラム
-
2026.04.01
奈良 正哉
弁護士・会計士社外取締役
社外取締役の定番は弁護士と会計士だ。学者や官僚よりはいいとは思う。しかし、弁護士なら法律、会計士な…
-
2026.03.19
奈良 正哉
ニデックの典型的会計不正
ニデックの会計不正の内訳として、棚卸資産・固定資産・売上債権の過大評価、引当金の過少計上など、典型…
-
2026.03.16
奈良 正哉
先進国になる前に老いてしまったタイ
タイバンコクに役員を務める会社の販社と工場を訪ねた。 従業員を含め、タイ人はみんなタイスマイルで…
-
2026.03.06
奈良 正哉
ニデック社外取締役の責任
ニデック会計不正にかかる第三者委員会の報告要旨において、社外取締役については、サポート人員不足、情…
奈良 正哉のコラム
-
2026.04.01
奈良 正哉
弁護士・会計士社外取締役
社外取締役の定番は弁護士と会計士だ。学者や官僚よりはいいとは思う。しかし、弁護士なら法律、会計士な…
-
2026.03.31
奈良 正哉
東南アジアが支援要請
東南アジア各国の石油の備蓄は乏しい。ベトナムはわずか20日程度だ(3月17日日経)。また輸入の多く…
-
2026.03.30
奈良 正哉
学校の事務はファックスと押印
全国の学校では、72%がファックスを使用し、91%が押印を必要としている(3月10日日経)。ITと…
-
2026.03.26
奈良 正哉
袴で卒業式
袴すがたの若い女性を多く見かける。卒業式だろう。袴が卒業式の定番になったのはいつごろからかとGem…