取締役会の回数
東芝が取締役会の回数を昨年度の19回から8回に減らすそうだ(8月2日日経)。同記事によると日経平均採用企業の平均は14回だそうで、月1回の定例取締役会と臨時の決算取締役会+αといったところだろう。米国のそれは8回だそうだ。企業ガバナンスがうるさく言われると、取締役会の開催頻度や、議事とその資料は自然法則のように増加してしまう。トップダウンで削減に取り組まないと、増加は留まるところを知らず、一方で実のある議論はできなくなる。また、社外役員にとっては目に見える負担増であるから、そうした企業の役員への就任は躊躇われる。東芝は再建途中だがある意味英断だろう。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
| 投稿者等 | |
|---|---|
| 業務分野 |
関連するコラム
-
2025.08.25
奈良 正哉
合併よりSBI
SBIによる中小地銀への出資が再開した。フジテレビへの北尾氏の役員就任可能性がなくなったからだろう…
-
2025.08.05
奈良 正哉
キリン経営会議にAI役員
キリンは経営会議にAI役員を出席させる(AIを導入する)(8月4日日経)。社内外の情報を学習させて…
-
2025.07.17
奈良 正哉
本音の身の丈ガバナンス
私のコラム群のうちガバナンスに関するものを編集して、SNSのnote の創作大賞2025ビジネス部…
-
2025.03.18
島村 謙
労働市場の変化と非上場企業の効率性
東京証券取引所が、MBO(経営陣が参加する買収)に関する新しいルールを設ける旨が報じられています(…
奈良 正哉のコラム
-
2025.12.26
奈良 正哉
2025年の振返り
年末になってテレビでは2025年の振返りが盛んだ。良くも?悪くも、トランプの年だった。アメリカファ…
-
2025.12.25
奈良 正哉
副業不動産の売却
サッポロビールはアクティビストに迫られて、恵比寿ガーデンプレイスなど不動産事業をファンドに売却する…
-
2025.12.24
奈良 正哉
中国の婚姻奨励と多産奨励
中国は急激な人口減が予測されている。それへの国や地方の対抗策として、婚姻を奨励したり、多産を奨励し…
-
2025.12.23
奈良 正哉
南鳥島沖レアアース試掘へ
政府は南鳥島沖でレアアースの回収施設を設置する。試掘は27年からだ(12月23日日経)。これまでも…