ニデック社外取締役の責任

 ニデック会計不正にかかる第三者委員会の報告要旨において、社外取締役については、サポート人員不足、情報提供不足として執行側の責任が挙げられている。半面、直接社外取締役の責任を問う記述はないようだ(3月4日日経)。

 本当にそうかと思う。社外取締役を擁護している、少なくとも責任追及の刃が向かないように、執行側の責任に転嫁している印象を受ける。

 これだけ大規模かつ長期にわたる会計不正を知らなかったなら、取締役としての能力が問われないか。知っていたのにあえて不問に付して(穏便に済ませようとして)いたなら、使命感の欠如が問われないか。邪推すれば、本件に至る途中で、執行部門や社内取締役から相談があったのではないか(社内で追及するのは無理だから)。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

関連するコラム

奈良 正哉のコラム

一覧へ