ニデック社外取締役の責任

 ニデックの永守氏はこのまま姿を消すのだろうか。もちろんニデックの会計不正やそれを生んだ企業文化については、永守氏の責任が大きいだろう。しかし、永守氏の暴走や不正行為を止めるのは主に社外取締役の責任ではなかったか。特に同社のように創業者、大株主、社長が同一人物なら、社内の人間にそれを期待するのは無理筋だ。

 そこで、あらためて社外取締役のラインアップを見ると、官僚や学者出身者がほとんどだ。経営についても会計についても素人なのだろう。そうした何も言えない人、換言すれば何も言ってほしくない人を永守氏が集めたのだろう。仮に選任の経緯がそうだとしても、いったん任に就けば、社外取締役は体を張って永守氏の暴走を止めなければならなかった。残念。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

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