建設業3K脱出でも

 大手建設会社大林組が建設現場にカフェ風休憩所を作った(11月6日日経)。建設業界の3K(きつい、汚い、危険)評判の払拭を図る。

 取組自体否定しない。しかし、建設現場で働く作業員はビルやダムを作るという公共性もある使命感がある。これらが完成すれば達成感もある。問題は管理部門のモチベーショだ。入社数年間にわたり現場周りの雑用ばかりをやらせていると、なんらのモチベーションもわかない。自分が向上している実感もわかないし、その道筋も見えない。これでは優秀な管理部門の人材はつなぎ留められない。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

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