昭和な残業・令和な期待
「令和の官僚リアル」と題する連続記事が日経に掲載されていた。昭和な長時間残業体質と、令和なやりがいの低さが強調されていた。
明治以降戦後までは官僚が経済をリードしてきた。官僚自身のやりがいもあっただろう。そのために滅私奉公・長時間残業も受け入れてきた。昭和後半以降は、産業界が官僚に期待するのは「邪魔しないでくれ」とか「既存の障害を取り除いてくれ」といったことが主流になった。そんな消極的な期待感の中で、政治家の奴隷のように長時間拘束されるのはばかばかしいということになって、離職する官僚が急増しているんだろう。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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