岸田内閣改造

 岸田内閣が内閣改造を行う。子供のころから不思議だったことのひとつは、なぜ内閣改造を頻繁に行うのかということ。大臣になればその人にとっては名誉なことだ。その名誉を分かち合うということなのだろう。裏を返すと、それなりの当選回数になれば、大臣というポストは、専門性のない誰でもできるポストだということだ。逆にその大臣が所管する各官庁は、自らの領域をタコつぼよろしく死守する。
 もうひとつは、内閣の人事権は総理大臣の専権なのに、事前にダダ洩れしてしまうこと(唯一の例外は小泉政権か)。まるでマスコミに人事権があるかのようだ。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

関連するコラム