投信目論見書電子交付

 金融庁は現在書面交付を原則としている投信の目論見書を、電子交付を原則とすることを検討している(5月18日日経)。紙やインクの節約による環境保護とコスト抑制が目的とされる。
 書面でも読まない目論見書は電子交付になればもっと読まないだろう。今でもネット証券を中心に電子交付をしているが、ほとんどの人は読み飛ばしているだろう。読み飛ばしは、投信の目論見書だけでなく、種々の約款なども同じだ。細かな字で長々書いてあっても、最後の「読みましたクリック」をして読んだことにしている人がほとんどだろう。
 電子交付はいいが、いかに短時間で要点だけでもつかめるような工夫が必要だろう。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

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