KADOKAWA
東京五輪での贈賄で起訴された角川氏が会長をしていたKADOKAWAのガバナンスについて、外部識者による調査報告書が公表された(1月24日日経)。
角川氏に忖度し、コンプライアンス部門も取締役会も、同氏の法令違反行為を止められなかったとされる。創業家一族であり、カリスマ経営者でもあれば、その行為を内部の者が止めるのは至難の業だ。そのための外部役員だろうが、多くは会長のお友達だろうからそれも期待できない。一人で反対しても取締役会は多数決だ。抗議の意思を示すには辞めるしかない。最後は株主だが、創業家が多数株式を握っていればそれも期待できない。残念だが、絶対権力者が違法行為に走れば止めようがないということなのだろう。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 | |
---|---|
業務分野 |
関連するコラム
-
2024.04.24
奈良 正哉
EVは解なのか
テスラは大苦戦している。EV全体も失速している。EVが順調にシェアを伸ばしていけば、テスラと中国B…
-
2024.04.23
奈良 正哉
物言う社外取締役
機関投資家からの要請で、社外取締役として面談・意見交換を行った。 これまで、社外取締役といえば、…
-
2024.04.22
奈良 正哉
内部通報こそ切り札
内部通報の活用があまり進んでおらず、通報者の30%程度が通報したことを後悔しているとの調査結果があ…
-
2024.04.17
横地 未央
「日本版ライドシェア」って何?
最近、タクシーがなかなかつかまらないなという経験をされた方が多いのではないでしょうか。そのような中で…
奈良 正哉のコラム
-
2024.04.24
奈良 正哉
EVは解なのか
テスラは大苦戦している。EV全体も失速している。EVが順調にシェアを伸ばしていけば、テスラと中国B…
-
2024.04.23
奈良 正哉
物言う社外取締役
機関投資家からの要請で、社外取締役として面談・意見交換を行った。 これまで、社外取締役といえば、…
-
2024.04.22
奈良 正哉
内部通報こそ切り札
内部通報の活用があまり進んでおらず、通報者の30%程度が通報したことを後悔しているとの調査結果があ…
-
2024.04.17
奈良 正哉
紅麹の影響はどこまで
紅麹が問題となった小林製薬は、再発防止策を取締役会で定期に話し合うことにしたそうだ(4月16日日経…