テック企業の栄枯盛衰
イーロン・マスク氏による残酷な大量解雇がなされたツイッター。同社だけでなく、いわゆるテック企業は相次いで大量人員削減に動いている(日経等)。バラ色の成長神話は現実のものとはならず、結果大量の余剰人員を抱えたことによるとされる。
加えて、テック企業の持つ成長も早いが、衰退も早いという性質もあるのではないか。大規模な生産設備や多年に及ぶ研究開発投資が不要な分だけ、参入障壁が低いのかもしれない。あるいは参入障壁を設けること自体、テック産業の性質と矛盾するのかもしれない。
ツイッターは日本では有名だが、世界規模ではSNS業界の15位だそうだ(今週号ニューズウィーク日本版)。10年後にはSNS会社のうち何社が残っているのだろう。20年後にはSNSプラットフォームという概念も残っていないかもしれない。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
関連するコラム
-
2025.05.14
奈良 正哉
女性が消える町
人事採用を男女で区別しないと、女性のほうが実力・能力が上なので必然的に女性ばかり採用しかねないとい…
-
2025.05.13
奈良 正哉
文化大革命+大躍進政策 in America
米中関税戦争は第1幕で早くも休戦となった。殴りつけたアメリカが「このくらいで許してやる」と宣言して…
-
2025.05.12
奈良 正哉
現在の健康年齢
「長寿社会挑む」という日経の連続コラムのなかで、遺伝子を検査して自分の現在の健康年齢(生物学的年齢…
-
2025.05.09
奈良 正哉
みずほ信託銀行100周年
みずほ信託銀行創立100周年の全面広告が掲載されている(5月9日日経)。 信託ビジネスのいいとこ…