不正行為の三角形
企業内で不正行為が発生するには、「動機=プレッシャー」、「機会」、「正当化」の3つの要素すべてが整うことが必要であるとの理論がある。デロイトトーマツの調査結果もおおむねこれを裏打ちするものだ(10月24日日経)。
同調査の筆頭に挙げられる「業績などを優先する組織風土」とは、業績や部門目標などの達成について強いプレッシャーを受けるということとほぼ同義だ。「人事の固定化」、「第三者のチェック不足」や「ルールやマニュアルの未整備」は、一人で不正ができる「機会」を与える。「組織風土」というくくりで表されるのは、組織の中では、誰もが、昔から、やっていたという「正当化」につながる。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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