不動産による相続税対策の否定
最高裁が「総則6項」を適用して、相続税対策として相続直前に購入した高額マンションを、路線価で評価することを否定した。こうした相続税対策を金融機関や不動産業者などのプロが勧めることはしにくくなった。
「看過しがたい・・・公平に反する」場合に、「総則6項」が適用されるとするが、もともと相続税対策の本質は、富裕層だけができる不公平な手段だ。それがどの程度になれば看過しがたい事態となり「総則6項」の出番となるのか。自分で試してみるわけにもいかないので、こうした不動産を利用した取組は下火になるのだろう。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 | |
---|---|
業務分野 |
関連するコラム
-
2025.06.11
奈良 正哉
TACOでもTACOでなくても
中国に進出している米企業(大手から中小まで)対象にアンケートが実施された。これによると、対中関税が…
-
2025.06.06
奈良 正哉
TACOディール
一連のトランプ関税政策?は、TACOディールと呼ばれて揶揄されている。いつもビビッて尻すぼみ、とい…
-
2025.06.05
奈良 正哉
少子化・高齢化・人口減
日本の出生数は過去最低の70万人割れとなった。少子化・高齢化の傾向は日本だけでなく世界中で顕著だ。…
-
2025.06.04
奈良 正哉
長嶋茂雄さん
長嶋茂雄さんが亡くなった。筆者を含む高齢者層は、自身の青少年期と重ね合わせて思い出があるだろう。映…
奈良 正哉のコラム
-
2025.06.12
奈良 正哉
自社株買い最高潮
自社株買いが過去最高になっている(6月12日日経)。IRやSRの場面では、自社株買いをするのが当然…
-
2025.06.11
奈良 正哉
TACOでもTACOでなくても
中国に進出している米企業(大手から中小まで)対象にアンケートが実施された。これによると、対中関税が…
-
2025.06.06
奈良 正哉
TACOディール
一連のトランプ関税政策?は、TACOディールと呼ばれて揶揄されている。いつもビビッて尻すぼみ、とい…
-
2025.06.05
奈良 正哉
少子化・高齢化・人口減
日本の出生数は過去最低の70万人割れとなった。少子化・高齢化の傾向は日本だけでなく世界中で顕著だ。…