吉野家常務解任

 「生娘シャブ漬け戦略」発言の吉野家の常務は解任された。発言そのものを弁護するつもりはないが、この人は気の利いた比喩で受けを狙うサービス精神旺盛な人だったのだろう。しかし、場面が悪かった。早稲田大学社会人講座となると、聴衆はわきまえた大人ばかりで女性もいたかもしれない。笑いを取るつもりが、あまりにどぎついので、会場は凍り付いてしまったのだろう。
 即解任は危機管理としては迅速でいいかもしれないが、取締役会で本人の弁明くらい聞いたのだろうか。それとも、実質「解任」であって、形式は本人からの辞任申出として扱ったのだろうか。

鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉

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