転職で賃金上昇過去最高で31.5%?!
リクルートの調査によると、2021年10-12月で転職した人のうち、賃金が上がった人の割合は過去最高で31.5%だったそうだ(2月3日日経)。とすると、約70%の人は転職によっても賃金が変らないか、かえって下がったということだろうか。ちなみに、引っ張りだこと思われるITエンジニアでも、賃金が上がった人の割合は、36.2%だった。
みなさん何のために転職するのだろう。賃金以外の働いがいや適性を求めてのことだろうか。リストラされた結果の不本意転職が多いのだろうか。一般には、転職は賃金上昇のまたとない機会だと思うが、こういうことだと、日本人労働者の賃金が上がらないわけだ。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
投稿者等 | |
---|---|
業務分野 |
関連するコラム
-
2022.05.02
奈良 正哉
米国賃金事情
米国アマゾンでは最低賃金18ドル(2300円)を不満として労働組合が結成された。ウォルマートでは新…
-
2022.04.15
奈良 正哉
日生予定利率下げ
日本生命が確定給付年金向けの年金保険の予定利率を、1.25%から0.5%に引き下げる(4月7日日経…
-
2022.04.12
奈良 正哉
週休3日制その2
週休3日制は先端企業の専売特許かと思っていたら、日本を代表する企業である、日立やNECなどでも導入…
-
2022.04.06
奈良 正哉
週休3日制
週休3日制が徐々に広がってきているようだ。筆者が働き始めたころは週休日曜だけ1日、土曜日半日制が一…
奈良 正哉のコラム
-
2022.05.19
奈良 正哉
ロシア人の支持するプーチン戦争
今週号のニューズウィーク日本版の見出しは「歴史で読み解くロシア超入門」だ。日本人の一般的感覚では、…
-
2022.05.18
奈良 正哉
外債含み損
米国金利の上昇で、大手銀行の外債含み損が1.7兆円になった(5月17日日経)。普通の会社なら何度も…
-
2022.05.17
奈良 正哉
サイバー攻撃3点セット
ロシア系職業的サイバー攻撃集団について、このところ日経で連続記事が掲載されている。同集団と関係ない…
-
2022.05.16
奈良 正哉
人は死んでも死なない
発見された人骨のDNA型鑑定で、小倉美咲さんの死亡が確認された。 しかし、人は死んでも死なない。…