自動運転の過失
自動運転車が事故を起こした場合、その賠償責任は誰が負うのか。運転者か自動車メーカーか。それに対する回答の方向性が出ている。損保ジャパンが開発した自動運転専用の損害保険で、事故の責任を負うべき人として、自動運転ソフトの開発会社が保険者となる(2月4日日経)。ただ、自動運転によっても運転者は事故回避ができるのだから、運転者が100%免責にはならないだろう。
損害保険ビジネスとしての側面としては、事故を車そのもの(ソフト含む)と運転者の両方が回避できるのだから事故は減る。それに伴って損害保険料も安くなるだろうということだ。損害保険会社にとって自動車保険は主戦場から外れていくのだろう。
鳥飼総合法律事務所 弁護士 奈良正哉
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